イギリス菓子販売の時代背景


なぜ、パン食文化の国に、パン屋がないのか?
ヴィクトリア時代から焼き菓子が持てはやされた国に、お菓子屋がないのか?

この謎は私の中で次第に解明され始めています。





スーパーマーケットのお菓子コーナーに行くと沢山のビスケットが売られています。
丸形の典型的ビスケットーが細長くビニールに包まれていたり、箱入りだったり。

イギリス人はこのビスケットが何歳になっても大好きなようです。
日本とは逆で、若者より老人のほうが好んでいるもかもしれません。

ビスケットは第二次世界大戦時中に政府から重要な栄養源として、

もっとビスケットを食べるように!
と奨励が出ていました。それは、チーズや肉を食べるより経済的であったからでしょう。
その波に乗って、戦時中に飛躍したビスケット会社もあります。それは、今でも有名な
Jacob&CoLtd.です。

このようなイギリスでのビスケット会社の飛躍は、現在のイギリス菓子業界の方向性を大きく
左右する結果となったと推測されます。なぜなら、イギリスでは個人経営のお菓子やさんが
異様に少ないからです。それはイギリス菓子とは家庭で作れるお菓子であるから、と私は
思っていましたが、それと同様に、現代のイギリス菓子は製菓会社・スーパーマーケットによって
作られる物であると位置付けされています。(焼き菓子・パンにも同様なことが言える)

150年前のイギリスには巨大製菓会社などありませんでした。
ヴィクトリア女王が旦那様の死後に、ワイト島にお屋敷を購入しました。
そこでは、数々の焼き菓子がもてなされたようです。その時代くらいから、ある人々は今まで小さな
パン屋でしか買えなかった、焼き菓子を大量生産したらどうだろうかと考え出したようです。





食文化に無頓着であったイギリスがこのような方向性(大量生産)に走ったのは自然といえば自然ですが
日本人の私から見ると、とても不思議です。個人の小さなお店は姿を消して、どんどん大会社の製品が
普及していった訳です。日本では今でも和菓子のお店や洋菓子のお店が東京などではひしめきあって
いるし、地方に行ったってそれなりに個人店は見かけます。大会社の製品に押されつつも、お菓子屋さんの
お菓子というのはなくてはならないものだと私は思うのです。
イギリス菓子とは家庭で作る簡単なお菓子であるので、わざわざ専門店は必要無いと言うことも言えますが。
そう入ってもフランス菓子のお店も極端に少ないし、イギリス人は頑固なんでしょうかね???
イギリスのお菓子事情は日本と全く違うことだけは確かです。

注:私的考察ですので、事実と反する可能性あり。

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